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のべれびゅ
ラノベレビュー
零崎曲識の人間人間
零崎曲識の人間人間
西尾 維新
「『零崎一賊』——それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
“少女趣味”<ボルトキープ>こと零崎曲識が、
一賊に忍び寄る危機を察知し、ついに表舞台に現れた。
一賊の結束はどうなるのか。
最強の“音使い”零崎曲識の闘いが今、始まる!
新青春エンタの最前線がここにある!」


双識と子荻がデートしたり、えらい敵が出てきたり、赤色は最強にはまだ遠かったりする。

前作「零崎軋識の人間ノック 」では出てこなかった為、今巻、登場を期待したのですが…
そうか…この頃はまだ、姫ちゃんは澄百合学園にはいないのか…。

相変わらず、双識は変態で軋識はどこかヌケてます。
そして遂に本格的に登場した<ボルトキープ>こと零崎曲識は、零崎一賊の中で、誰よりも天然で、誰よりも真っ直ぐでいて――そして誰よりも禍々しい存在。
しかし双識にしろ曲識にしろ、一体どこまでがそういう“キャラ”なのか分からない。そこが魅力でもあるのだけど。軋識は、まぁアレなんだけども。

人識はすっかり、ツッコミキャラ&イジられキャラのポジションに。
しかし伊織にイジられながらも、傍に居続ける姿は微笑ましくもあったり。そして、天然さを発揮する曲識との会話には噴出してしまった。確かに“めちゃくちゃ”だ。

そして曲識の得物「ファゴット」
いやぁ…てっきり、ミッドバレイ・ザ・ホーンフリークのような――――。
4編収録で、最後は何とも切ない話。零崎一賊というものに。そして零崎曲識という男に。

人間ノックの時と同じく、TCG「零崎一賊の人間コロシアム」の第2弾が収録。
人間シリーズ最終作「零崎人識の人間関係」も大いに期待。

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ニンギョウがニンギョウ
ニンギョウがニンギョウ
西尾 維新
「映画を見に行く事になったのは妹が死んでしまったからだ。私は、映画を見るのは実に五年振りの事となり、妹が死んだのも、矢張り五年振りだった。回数を勘定すれば、これが四回目である。映画を見るのは妹が死んだときだけと決めているのではなく、逆であり、妹が死んだからこそ、映画を見るのだ。そうはいってもしかしこうしょっちゅう死なれては私としても敵わない。私には合計で二十三人の妹があるけれど、死ぬのはいつも、十七番目の妹だった。」

理解不能小説。

理解不能といえば、最近読んだ中では「ロクメンダイス」がふと浮かぶが、
それとは違うのは「理解不能」それ自体がテーマのような小説。
そしてその意味不明さが、全く面白くない。

何か意味がある筈・何かの伏線の筈。
そう思いながら読んでいたが結局、何一つ無かった。
意味なし、山なし。知りたいことへの解はなし。小難しい言葉をダラダラと並べただけの小説。

魅力的なキャラもいないので、「戯言」や「りすか」の西尾維新を期待してしまうと――


零崎軋識の人間ノック
零崎軋識の人間ノック
西尾 維新
「零崎一賊」
それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。二つの通り名を持ち、釘バット“愚神礼賛”ことシームレスバイアスの使い手、零崎軋識。次から次へと現れる“殺し名”の精鋭たち。そしてその死闘の行く末にあるものは一体!?新青春エンタの最前線がここにある。」

子萩に狙われたり、二十人目の地獄であったり、若くても赤色は強かったりする。

前作「零崎双識の人間試験」より5年程過去の話。
本編でちらと語られた、萩原子萩の「匂宮と零崎を相手に対等に渡り合った」云々の話も収録。子萩の《策》が如何なるものか。期待していただけに、こんなものかと少し残念。バトルバトル。

《愚神礼賛》シームレスバイアスこと零崎軋識を中心に話は展開。
狂人揃いの零崎の中で、繊細であまりにも普通な彼。
他の登場人物がぶっ飛んだキャラ揃いな為、存在感がいまいち薄かったり、どうにも3枚目な軋識な訳だけど、もしかしたら次巻では格好良い所が見られるかもしれない。双識もこの巻では、より格好良くより変態になってるので。

しかし本編であっさり死んだ人間がやたらと活躍してるのは、やっぱりちょいと微妙な感じ。
好きなキャラが登場したり、伏線が回収されたりするのは嬉しいんですけどね。
まぁ、今巻でも回収するのかしないのか、な伏線のようなモノがチラホラと。

何気に登場を期待していた姫ちゃんが、全く出てこなかったりして非常に残念。
その辺りも含めて、次巻にも期待。