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のべれびゅ
ラノベレビュー
8ガールズ オデッセイ
8ガールズ オデッセイ(8GIRL'S ODYSSEY)
吉田 親司
「人工冬眠から目覚めた、外惑星間航行汎用輸送船のクルーたちは驚愕した。女性ばかり8人のクルーで構成されていたはずの船内に、なぜか9人目の、しかも小さな男の子が存在していたからだ。いつの間にまぎれこんだのか、記録にさえも残っていない正体不明の少年・ヒカリにクルーたちは不安をかきたてられる。与えられた使命を進めつつも、しかし事態は徐々に混乱の度を増し始めていき――。はたして事態の真相は!? 」

ウおォン。
ネギま的ハーレムかと思えば、話はシリアスなSF。と思えば結構小ネタが散りばめられてる。

それは良いんですが、話の大半が妙に細かい説明文で占められ、疲れてしまった。
その割には大事な事の説明が無いので、話にのめり込めない。
SFだからか専門用語も多いのだけど、「専門用語→それが何かの説明」の流れがどうにもテンポが悪い。

8人の女の子の説明文と、どこかおかしくなってしまった宇宙船の謎を追う1冊。
女の子の紹介にページを割いてるだけあって空気キャラはいませんが、物語としてはちょっとアレかもしんない。一応終盤から盛り返して、読後感はそう悪くは無い。
ただ、結末さえ解れば残りは女の子達の紹介文だけなので、読み返す事は無いだろうなぁ。読み切り。完結。


おと×まほ
おと×まほ
白瀬 修
「「今日から魔法少女になってね♪」ごく普通に暮らす高校生・白姫彼方は、母に魔法少女にされてしまった。いやがる彼方だが、なりゆきで変身して敵と戦うことに。クラスメイトの情報屋こと明日乃丈や無邪気な委員長に正体がばれることを恐れながら、街や学校に発生する敵=ノイズと戦う彼方。ヒトの言葉をしゃべる猫・モエルやもうひとりの魔法少女・グレイスと力を合わせ、今日も今日とて悪を倒す!?ドタバタ魔法少女コメディ!」

読み始めて2分で、衝撃の事実に顔が能面になった。
戦ったり、修行したり、コスプレを強要されたり、戦ったり、戦ったりします。

終盤になって突如、自分の外見について突然深く悩む主人公・彼方。
腰より下に髪伸ばしといて、今更それはねーよ。ってのもあるんですが、それに加えて彼方が髪を切らない理由の主人公母・此方の存在が序盤以降完全に空気な為、その辺りどうもピンと来ず。

情報屋の友達・明日野丈はほとんど情報を扱わず、
飼い猫・モエルの回想になにか意味でもあるのかと思えば特に無く、
もう一人の魔法少女・グレイスは何しに出てきたのか解らず。そして――委員長は可愛かった。

序盤で驚かされた以降は、単なる魔法少女物でしかなかったのが残念。
次巻は…猫に期待。と言いたい所だけど、オヤジキャラが…。


クインテット!
クインテット!(Quintet!)
越後屋 鉄舟
「椿敬助は父一人子一人で暮らす高校生、だった。ひょんなことから、5人の女の子が次々に椿家に居候するまでは。突然同居することになった幼馴染みに押しかけ家来、義理の妹、初めて会った許嫁、そして現役アイドル!!いきなりの事態に戸惑う敬介は、5人の居候娘にペースを乱されっぱなし。なぜか妙になつかれてたり、朝起きたら布団の中に侵入されてたり、それを見られて殴られたり。5人の居候娘達が巻き起こすコメディ旋風!」

前作・花守も何となく仄かにエロゲ臭はしたのだけど、
これは――ひょんな事から5人の女の子と居候。と大いなるエロゲの気配が。

短編5話収録。
過去と現在の話が展開され、夜な夜な外出し時折怪我をして帰ってくる義妹の話は面白かったです。まぁ、流石にキャラ紹介ばかりで一冊埋めるのは避けたのか、内2人は空気でしたが…というかこの5人よりもクラスメートの少女・十兵衛の方が明らかに目立っていたりする。

試験問題を盗みに学校に忍び込む“行事”への参加を決める主人公。
そしてそれを妨害しようと参加者達に賞金をかけ、賞金稼ぎを募集する生徒会。なるほど、過去の主人公の恨みを買う様な話はこの為の伏線だったのか、とか思ったら全く関係無かったりする。

ラブコメというより、ドタバタコメディなのかな。
設定はエロゲですが、そっち系方面の描写より格闘描写の方が遥かに多いです。何故。しかもたまにエロスな場面があっても、その挿絵が全く無いのはどういう事なのか。
挿絵の無いエロスなシーンに価値は無いのです。次巻に期待。義妹、そして許嫁に。


はうはう
はうはう
蕪木 統文
「土曜深夜の交通事故、深淵犬治の体はアスファルトに叩きつけられ即死…、のはずだった。「おはよーっ」朝気がつくと横にいたのは金髪の女の子=ジョミ。そして凶暴な犬と化した自分の右手。何の因果か、事故の拍子にケルベロスと契約してしまったと、わかったときには後の祭り。ケルベロスのシッポになっちゃった犬治は、勝手に動き回る右手と格闘しながら契約解除の方法を探すが、そこに魔界から凶暴な魔物がやってきて…。」

謎の女の子・ジョミ(表紙)が完全に空気だった事に珈琲噴出。
読み始めると、やたら読みにくい文章+テンポが非常に悪い会話やらでどうしようかと思ったが序盤を過ぎると安定してくる。

ケルベロスとの契約解除について調べる事となる主人公・大治。
いきなり「悪魔契約書について聞きたいんだけど」などと言い出した大治相手に、スラスラと解説を始めるあの友人は一体何なのか。明らかに話から浮いてるが大丈夫なのか。

ジョミが敵に追われてるのだけど、何で逃げてたのかは良く解らない。
そして最後は戦闘で決着つける訳だけど、これもまた何で戦ってたのか良く解らない。
オチてない以上次巻もあるのかもしれないけど、次巻は…。


かむなぎ 不死に神代の花の咲く
かむなぎ 不死に神代の花の咲く
沖垣 淳
「日本を守護する神器のうち「勾玉」を司る八坂家の少女・千尋。彼女は生まれながらに怪異の者の力を増す異能を持ち、ゆえに人よりも自然霊や付喪神たちの愛着を受け、そしてまた、力を得ようとする怪異たちにつけ狙われる境遇にあった。「剣」を司る草薙家の後継者・真幸は千尋の過酷な宿命を知り、彼女を護ることを決意する。しかし、その周囲では、各々の思惑を秘めたさまざまな勢力が蠢動を始めて―。 」

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ。
『主人公が相手との実力差に呆然としたと思ったら、実は見切っていた』
な…何を言ってるのか分からねーと思うが(ry

預けられたり、攫われたり、取り戻しに行ったり。
冒頭で頭の中が筋肉な不良達を嘲笑ったと思ったら、主人公も脳筋だったりする。
話を進ませる為の展開が随分強引で、理解しがたい行動が多い。
戦闘ではピンチ、回想、新技、ピンチ、回想、新技と、とりあえずピンチになったらパワーアップな展開に少しウッヘリ。

千尋と八多のキャラは魅力的。ということで、
とりあえず八多の二人が千尋をこねくり回す姿に萌えてれば良いんじゃなかろうか。


シャギードッグ 天使の序章
シャギードッグ 天使の序章
七尾 あきら
「〈日本震災〉後の近未来日本。平凡な日常を愛する高校生、大介はバイト中、拳銃自殺を目撃する。自殺した男に拳銃を渡した美少女「オズ」。しかし衆人環視の中、彼女を認識したのはなんと、大介だけだった。この事件を発端に大介の「日常」が崩れ出す。見知らぬ幼なじみまりん、死にたがりの「オズ」、暗躍する異能者たち。幼くして脳内導入された大介の格闘プログラムに、隠されていた秘密とは─。衝撃の近未来ハードアクション」

近未来ハードアクション。
全身義体、重装歩兵、記憶の改竄、脳内で囁く幽霊…。光学迷彩はいつ出てくるのかと思った。

とにかく「気」がやたらと強い為、格闘プログラム云々は印象が薄いというか「気」さえ凄ければ重要では無いというか。という事で、期待していた格闘描写は殆ど無かったのが何とも。

設定を詰め込みすぎた感もあり、そのせいか色々と説明不足。
どうしてあの流れでこんな事になってるんだ。という意味不明展開に混乱し、いまいち理解できぬまま話が終わる。

そういえば、オズがどんなキャラだったか印象に残ってない。
まだ序章だからなのか、思い返せばオズは脇役だった。表紙・口絵に大きく描かれているだけに、「オズはいつ出てくるのか、いつまでこんな脇役の話が続くのか」とか考えてたら、どうやらその脇役が主人公だったようで珈琲噴出。
結局、エピローグでもオズは出てこず、何とも拍子抜け。挿絵はちょっと微妙。


ボクの紫苑
ボクの紫苑
本田 透
「居待月零のクラスに転校してきた、いとこの美少年・上弦紫苑。その紫苑のカラダにはある秘密が隠されていた。紫苑に永遠の下僕扱いされたり、謎めいたゴスロリっ子の登場など次々起こるアクシデント。零の周囲にいる、武闘派ツンデレ少女・三日月那百やスキンヘッドの秀才・三軒茶屋満仁なども巻き込み、過去と現代をクロスさせながら、魔術とアクションの炸裂する物語が開幕する。本邦初!?の「ボクデレ」小説第1巻が堂々登場!」

表紙、あらすじ、口絵を見た段階で想像していた
「金髪御曹司が主人公・零の元でシリアスやらコメディしつつBL」とは、どうも違うようで。
別にBL期待してた訳じゃないですけど。

一人暮らしする主人公・零の家に強引に転がり込んでくるイトコの紫苑。
心身ともに疲れきった零が風呂場で見た紫苑のカラダには、あるはずの物が――。
という事で、紫苑の秘密さえ明かされれば、読んでいて引っかかっていた、紫苑の零への殴る蹴る刀で脅すという傍若無人ぶりも「何だか良いかもしんない。」というポジティブM思考へ。

「実は女の子」というのはありふれた設定ですが、紫苑に“自分が女の子という自覚が無かった”という事でその辺りのラブコメ(?)が面白かったです。

ただ、シリアス方面の話は結構微妙。
「ジャンヌ・ダルク再生プロジェクト」とか言われてもいまいち話にのめり込めない。
緊迫感も薄く無駄にややこしい設定ばかりで、疑問の回答も答えになっていない物が多い。なので謎と伏線は増える一方…。
文章も1人称語りと3人称語りが混ざりまくってる部分が何箇所かあり、時折読み辛い。

やはり「男×男」だと思われると手に取られにくいからか、
あとがきや筆者サイトを見るに、紫苑が女の子だという事を解って貰いたいようで…。まぁ内容的には、知らない方が良いんですけどね。書いちゃったけど。次巻でどうなるか。